抗うつ薬には様々な副作用があります。
個人輸入通販サイトでも気軽に薬を買える時代ですが、自分自身で副作用をしっかりと確認しなければならないという状況でもあります。
今現在すでに抗うつ薬などを自分で購入している方もいると思いますが、改めて副作用への理解を深めて正しく安全に服用する事を心掛けましょう!
ここでは、抗うつ薬の代表的なお薬「エチラーム」を例に挙げながら副作用について語ります。
そもそも抗うつ薬ってどんな薬?
抗うつ薬とは主に精神科で処方されるお薬のことで、「不安障害」「パニック障害」「社交不安障害」「強迫性障害」「PTSD」などに使用されることが多いです。
その他にも意外と知られていませんが、「慢性疼痛、月経困難症、PMS、耳鳴り」などに対して適応外使用が行われるケースもあります。
こういった精神的なトラブルに対して使用するのが一般的ですが、実際にはまだいろいろと研究段階であるとも言える現状があり、精神的な病状を一概に鬱病などと診断するのも難しいわけです。
また、うつ病の薬としては、
- モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬)
- 三環系抗うつ薬(TCA)
- 四環系抗うつ薬
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
- セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
- セロトニン遮断再取り込み阻害薬(SARI)
- ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)
このように複数の種類に分けられて症状によって異なる薬が処方されます。
エチラームの副作用について
では、今回の例題として挙げているエチラームに関してはどういった副作用が起こりうるのだろうか?
そもそもエチラームは抗うつ薬とは少し異なる向精神薬に指定されており、チエノトリアゾロジアゼピン系に属する抗不安薬でベンゾジアゼピン系と同等の作用を持つのが特徴です。
このベンゾジアゼピン系は向精神薬の中でも抑制剤にあたるもので、アルコールやヘロインなどと同じジャンルにくくられています。
主な副作用に関しては以下にまとめている通り。
服用時によくある副作用
- ・眠気、ボーッとする、注意力低下、集中力低下
- ・ふらつき、めまい、けん怠感、脱力
- ・生理不順、乳汁分泌
- ・頭が重い感じ、まぶたの重み
エチラームは即効性があり作用も比較的強いお薬なので副作用もあります。
一般的には上記のような「めまい、ふらつき、集中力低下」などがありますが、基本的には薬の作用が切れるのと同じくらいのタイミングで症状も治まってきます。
ごく稀に起こる副作用
- ・依存、離脱症状、呼吸障害
- ・いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、痙攣、混乱、幻覚
- ・興奮、もうろう状態、取り乱す
- ・息切れ、息苦しい、起床時の頭痛、頭重感
これらはエチラームを服用していてもごく稀にしか起こらない副作用の一例です。
必ずしもこういった副作用が起こるわけではなく、もともと呼吸器官が弱い人や精神障害のある方など特定の条件下における人物に対して起こる事が多いです。
エチラームは安全性の高い抗うつ薬でもある?
さて、ここまでの内容からもわかる通りエチラームに関しては副作用のリスクがあるという事は間違いありません!
ただ、エチラーム系統の薬の特徴の1つとして「安全性が高い」という意見もあり、基本的には重度の副作用を引き起こす可能性は低いと言われています。
とは言え、向精神薬に指定されているという点でも、むやみやたらに摂取してしまう事による体へのリスクや依存性などは否めないので医師の指示の下で服用するのがベストです。
個人での使用時には注意が必要
エチラームに関しては個人輸入が禁止されているので、これから新しく購入する方法はありません!
なので、個人で使用する機会もほとんどあり得ないと思いますが、もしも過去に購入したエチラームが残っている場合などには服用時に注意しておきましょう。
特に、
・個人の判断での大量摂取
・他の薬との併用
などには十分に注意が必要なので、精神を安定させることも大切ですが体を第一に考えるようにしてください。
抗うつ薬の種類を一覧でまとめてみた
参考までに抗うつ薬の種類を表で一通りまとめてみました。
モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬) | 最も初期の抗うつ薬。薬剤相互作用や副作用が多く日本では抗うつ薬としてはほとんど使われない。 |
三環系抗うつ薬(TCA) | 1950年代に登場した抗うつ薬。初期の抗うつ薬ですが今も使われ続けている薬で、副作用が強く出る事があるが緊急入院患者のような重症には有効的だとう意見も多い。 |
四環系抗うつ薬 | 三環系やSSRI、SNRIと比較すると即効性がある。三環系と同様に、抗コリン作用による口渇や排尿困難などの副作用もあるが、三環系抗うつ薬に比べると症状は軽い。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) | 抗うつ薬の一種。うつ症状、病気としての不安改善を目指す薬で日本国内でも数十万人以上が使用していると推定されている。 |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI) | 抗うつ薬の一種。神経伝達物質の濃度を増加させたり興奮神経を刺激する作用もあるため、副作用を起こしやすく個人での使用は危険。 |
セロトニン遮断再取り込み阻害薬(SARI) | トリアゾロピリジン系の抗うつ薬。セロトニンの再取り込みを阻害したりセロトニン5-HT2受容体の阻害作用が強い。 |
ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA) | セロトニン、ノルアドレナリンの分泌量そのものを増やす作用がある。SSRI、SNRIと作用用途が違い単剤処方ではうつ病に対して効果が薄い。 |
だいぶ要約していますが、それぞれの抗うつ薬にそれぞれの役割があり、日本と海外でも考え方が異なるという事です。
どちらの考え方が正しいとは言い切れませんので、ひとまず抗うつ薬に関しては様子を見ながらの服用が無難と言えるでしょう。
抗うつ薬にはいろいろな副作用が起こり得る
エチラームのような向精神薬やその他の抗うつ薬に関しては、薬の種類によってさまざまな副作用が起こり得ます。
軽度なものであれば自己解決できる事もありますが、重度となると自分の意識では抑制できずに犯罪を犯してしまうケースもあります。
ざっくりと副作用とまとめると、
セロトニン症候群、吐き気、下痢、血圧の上昇、精神運動性激越、頭痛、不安、神経過敏、情緒不安定、自殺念慮の増加、自殺企図、不眠症、薬物間の相互作用、新生児の薬害反応、食欲不振、口渇、眠気、振戦、性機能障害、性欲減衰、無力、消化不良、発汗、人格障害、鼻血、頻尿、月経過多、躁/軽躁、悪寒、動悸、味覚倒錯、排尿障害、傾眠、胃腸の不整、筋力低下、長期間の体重増加、目まい、性的な問題、皮膚湿疹、体重の増減、心拍数、便秘、尿閉、かすみ目、精神錯乱
抗うつ薬の種類にもよりますが、こういった副作用を引き起こす可能性がありますので覚えておきましょう。
抗うつ薬を安全に使用する方法や心掛け
抗うつ薬を安全に服用するためには、用量・用法を守る事が第一です。
基本的には医者に処方してもらった薬を飲むことが多いと思いますが、個人輸入などで抗うつ薬を購入する際には、絶対に飲み方を確認するようにしてください。
また、基本的にはその薬に対する副作用や注意事項なども記載されているはずなので、購入しようと思っている薬のスペックをしっかりと確認しましょう!
エチラームの代替薬をお探しの方へ
非定型抗精神病薬「エビリファイ」の後発品で、双極性障害・統合失調症・鬱病などの症状に効果的なお薬です。自閉症患者にも有効と言われ、アメリカ国内では治療薬としても使用されています。価格も安く、成分量が細かく分かれて販売しているので飲み始めやすいです。
抗うつ剤としても有名なレクサプロのジェネリック品で、摂食障害・過食嘔吐・パニック障害・月経前症候群・強迫性障害・PTSDなど、うつ病に近しい症状に幅広く作用するのが特徴です。気分障害の緩和はもちろんの事、副作用が少なめなのもおすすめです。
バスパージェネリックはエチラームの代わりの薬として使用する方も多く、不安障害や感情のコントロールが難しい方におすすめです。症状によって薬の摂取量が異なりますので医師に相談しながらの服用が安全です。コスパも良く通販でも人気のあるお薬。
【まとめ】エチラームを含む抗うつ薬の副作用には気を付けよう!
- エチラームを含め抗うつ薬にはさまざまな副作用が起こり得る
- 抗うつ薬を個人の判断で服用するのはリスクもあるので医師の指示を仰ぐのがベスト
- 抗うつ薬を服用する際には副作用や用量・用法を自分自身で確認する事が大事
以上が今回の総評となりますが、エチラームに限らず抗うつ薬にはいろいろな副作用が起こり得るという事はご理解頂けたかと思います。
あとは、自分自身でどうやって意識していけるかが重要なポイントになると思いますので、個人輸入通販を利用する場合にはリスクを考えて購入するのが無難ですね。
当サイトで取り扱っている薬に関しても医薬品としての質は問題ありませんので、あとは自分の症状に適したお薬を選んで安全性を重視しながら様子をみていきましょう。