不妊治療で悩む方ならご存知かもしれませんが、今回は「フーナーテスト」に関する内容をまとめてみました。
不妊の原因もさまざまですが、まずは前向きに検査を受ける事が大切です。
本記事では、そんなフーナーテストのQ&Aや検査手順、その他不妊治療において知っておくべき情報を紹介していますので是非ご覧下さい。
この記事を参考にして、1人でも多くの方が不妊治療を解消できる事を願っています。
フーナーテストとは?
そもそもフーナーテストとはどのような検査内容なのか?
まずは、フーナーテストの検査内容や検査手順を紹介しつつ、検査結果でどういった判断がなされるのか?この辺りの基本的な部分を紹介したいと思います。
フーナーテストの検査手順・検査内容
フーナーテストとは、性行為後に子宮頸管内や子宮腔内に精子がどれくらいいるのか?どれくらい稼働しているのか?を確認する検査です。
子宮内での精子の運動量が少ない場合には、そこが不妊の原因となっている可能性も高くなるため、不妊対策へと一歩近づけることができます。
主な検査手順としては、
- ①問診・診察
- ②頚管粘液と精液を別々に摂取
- ③顕微鏡下で適合性を検査
- ④診断
ざっくりですが、このような流れとなります。
フーナーテストに行く方の中には、診察方法などに驚かれてしまう方も多いので、予め診察の流れは把握しておくと良いでしょう。
フーナーテストでの判断基準
フーナーテストの判断基準は以下の通りとなります。
優 | 15個以上 | 妊娠の確率が高い |
良 | 10~14個 | 妊娠の期待値が高い |
可 | 5~9個 | 妊娠も期待できる範囲 |
不良 | 4個以下 | 妊娠の可能性が低い |
フーナーテストでは、精子の運動量を上記の表のようにまとめることができます。
ただし、検査のタイミングや日によって精子の運動量も変わってくるので、1回きりではなく様子を見てフーナーテストを適度に実施する場合もあります。
フーナーテストに関するよくある疑問まとめ
次にフーナーテストに関するQ&Aをまとめてみました。
どういったタイミングで検査を受ければ良いのか?検査結果が悪い場合に対処法はあるのか?など、検査を受ける前に知っておきたい内容を簡易的にまとめて紹介します。
病院に行くタイミングはいつ?
病院に行ってフーナーテストを受けるタイミングとしては、基本的に性行為を終えてから6~12時間以内が目安となっています。
例えば・・・
・検査前日の夜に性行為を行って午前中に病院へ行く
・検査日当日に性行為を行って午後に病院へ行く
というのがよくあるパターンです。
ただし、これらはあくまでも目安の1つなので、仮に性行為から12時間以上経っても精子の運動量や判断基準が良好であれば上記の例に限りません。
検査結果が悪い時はどうする?
フーナーテストでは検査結果が悪いケースもよくあります。
粘液の出方には個人差もありますし、フーナーテストを粘液が出ている時にタイミングよく実施できるとも断定できません。
なので、1回や2回程度の検査で良い結果が出なかったからと言って妊娠できないという事ではありません。
むしろ検査結果が悪くても妊娠できているケースもありますので、まずはタイミングを図ってネガティブにならず何回か検査を受けてみる事をおすすめします。
事前に準備するものや費用は?
特にこれと言って準備するものはありませんが、病院に行く際の保険証など最低限のものは用意しておきましょう。
そして、できる事なら基礎体温表を持参したり夫婦揃って来院するのがおすすめです。
不妊治療は夫婦の問題ですし、女性1人で検査に行くというのは精神的にも辛いものなので、夫婦で時間を作って検査する事を考えてみて下さい。
また、費用に関しては病院によって異なるので一概に〇〇円という断言はできません。
一応、当サイトで複数の病院の費用を調査した結果としては、
Aクリニック | 約300円前後 |
Bクリニック | 約1,000円前後 |
Cクリニック | 約4,000円前後 |
と、このようにクリニックによっても全然費用が異なっていました。
検査費用に関しては、検査の種類によっても保険適用外になるケースがあり、場合によっては高額な料金が発生する事もありますので、事前にお近くの婦人科や不妊治療外来で確認しておくのが無難です。
その他の一般的な不妊検査もご紹介
今回は「フーナーテストとは?」という議題についてご説明していますが、不妊治療の際には他にもいろいろな検査方法がありますので、参考までにその一部を紹介したいと思います。
【卵管造影検査】
・チューブやカテーテルを利用して造影剤を子宮内に注入し、腹腔内に流れる様子をX線で確認しながらX線撮影を実施。子宮筋腫、ポリープ、閉塞、狭窄などが確認できる。
【子宮鏡検査】
・子宮の中に細いカメラを挿入して子宮の内部を直接観察する検査。卵管造影検査などで、子宮内部の筋腫やポリープが疑われる場合や不妊の原因が不明なケースに行う。
【黄体期ホルモン検査】
・排卵後に黄体ホルモンが分泌されて受精卵を育てる環境が作られるので、その時期に黄体ホルモン値を測定すしつつ超音波検査で子宮内膜が正しく厚くなっているかを調査。その他、不妊症の原因となる黄体化未破裂卵胞症候群の有無についても調べる事が可能。
【精液検査】
・精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検査。2~7日の禁欲期間を設けてマスターベーションで採取。病院での採取もしくは一定の条件を満たしていれば自宅での採取も可能
不妊治療の具体的な手段や事前検査について
不妊検査にもいろんな手段がある事はご理解頂けたかと思いますが、実際に不妊治療を始める際にはどういった手段があるのか?
この項目では、不妊治療の主な手段や妊娠するために夫婦でやっておくべき事の参考例とピックアップして紹介しています。
「何か不妊治療で出来る事はないだろうか?」と悩んでいる方はぜひご参照ください。
主な治療法や受精手段
- ・タイミング法
- ・人工授精法
- ・体外受精
- ・顕微授精
不妊治療で推奨されている検査
- ・精液検査
- ・フーナーテスト
- ・ホルモン検査
- ・抗精子抗体検査
- ・子宮・卵巣の検査
主な受精方法や事前にできる検査内容は上記の通りです。あとは不妊治療の際に焦ってしまう気持ちもわかりますが、まずはリラックスして性行為に臨むことが大切。
ストレスをためない、適度に運動する、睡眠を十分に確保する、食生活のバランスを考える、タバコを吸わないなど、精神的・肉体的な部分も妊娠には大きく影響すると考えて普段の生活習慣を改めてみましょう。
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不妊治療薬の中でも比較的効力が高めですが、副作用も少なく不妊治療初心者にも向いていると言われています。
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【まとめ】不妊で悩む方はフーナーテストを試す価値アリ
- フーナーテストとは「性行為後に子宮頸管内や子宮腔内にいる精子の数や稼働数を確認する」検査
- 不妊治療にはさまざまな検査や受精方法があるので前向きに考えて1つ1つ試していくことが大切
- 精力増強や卵胞の発育促進効果のあるお薬やサプリを試してみるのも1つの手段
という事で、「フーナーテストとは」という議題をメインに不妊治療に対するさまざまな検査方法を紹介させて頂きましたが、他にも細かい検査方法や授精方法などがありますので、まずは専門医に相談してみるのが手っ取り早いと思います。
あとは、相談したクリニックの担当医がどこまで本気で考えてくれているかも重要なポイントになるので、自分たちと相性が悪そうな担当医の場合には、早々に他のクリニックに切り替えるのも良いでしょう。
相談するにも、自分たちが一番リラックスして検査や治療に取り組める環境が大切なので、そこを踏まえてクリニック選びや不妊検査を考えてみて下さいね!