吸入器にもいろいろな種類のモデルが存在する事は以前の記事でもお伝えしていますが、今回はメジャーどころの吸入器の使い方について解説したいと思います。
吸入器は正しく使わなければ十分な効果を実感できませんので、正しい吸入方法や使用用途などをこの記事でお伝えします。
「買ってみたけど使い方がわからない」「使ったけど効果がない」という方はぜひご参照ください!
そもそも吸入器ってどんな時に使うの?
まずは、吸入器について今一度理解を深めておきましょう。
そもそも吸入器はどんな時に使うのか?
吸入器ではどんな効果が得られるのか?
使用時に注意するべき事はあるのか?
など、この辺りの疑問をスッキリ解消してから具体的な使い方に進んでいきたいと思います。
吸入器の主な使用用途
吸入器の主な使用用途は以下の通りです。
- ・咳を止める
- ・咳を緩和する
- ・呼吸を楽にする
- ・発作を抑える
- ・発作を緩和する
ざっくりこんな感じで、適応する症状は違えど主な用途は咳や発作を抑えて呼吸を楽にすることが目的です。
吸入器に期待できる効果・作用
吸入器が具体的にどのような症状に作用するのかは以下をご覧ください。
- ・気管支喘息
- ・慢性気管支炎
- ・肺結核
- ・小児喘息
- ・肺気腫
- ・気道閉塞性障害
- ・早産予防
もちろんこれらの症状に限ったことではありませんが、主にこういった病状に対して効果を発揮します。
前述の通り、吸入器にもいろいろな種類がありますので、各症状に合った吸入器を使用するのがベストです。
吸入器を使う時の注意点
吸入器を使う際の注意点としては、
・正しく使い方で使用する事
・1日の使用量を守る事
です。
吸入器の種類によっては、ある程度の吸い込む力が必要な場合もあり、その場合には子供や高齢者が使用するのには難しいです。
正しい使い方を覚える事も大切ですが、年齢や病状に合わせた吸入器を選ぶ事も忘れないようにしましょう!
吸入器の使い方を種類別にご紹介
という事で、メジャーどころの吸入器の具体的な使い方を紹介したいと思います。
今回ピックアップしたのは、
- ・エアゾール型
- ・ドライパウダー型
- ・ソフトミスト型
- ・ネブライザー
この4つです。
それぞれの特徴を踏まえて使い方を説明しますので、吸入器をお持ちの方はお手元の吸入器と比較して確認してみてくださいね。
エアゾール型の使い方
エアゾール型の使い方に関しては、まず吸入器本体をよく振ってから使用します。
その後、十分に息を吐いてから普通の呼吸で吸い込み、深く深呼吸した後に3~5秒間息を止める。
あとはゆっくりと鼻から息を吐いてうがいすればOKです。
ドライパウダー型の使い方
ここではドライパウダー型の中でもタービュヘイラーを例に挙げて紹介します。
まずは回転グリップを回します。
十分に息を吐いてから勢いよく吸い込んで深く呼吸、3~5秒間息を止めて鼻から息を吐きだし、最後にうがいをして終了です。
ソフトミスト型の使い方
基本的な使い方はエアゾールやドライパウダーと大して変わりません。
本体部分の下の方を回してから使い始め、あとは息を吐いた後に普通の呼吸で吸い込んで深く吸入するだけです。
その後も同じく3~5秒間くらい息を止めて鼻からゆっくりと息を吐きだし、最後にうがいをして完了。
ネブライザーの使い方
ネブライザーに関しては、子ども用や大人用でも使い方が変わってくるのと商品によっても使い方はさまざまなのでこちらでは紹介を省きたいと思います。
以下に参考動画をあげておきます。
吸入器の使い方でのよくある間違いや注意点
次に、吸入器を使用する上での間違いや注意点をまとめてみました。
いろいろな吸入器があるので一概に「これが間違い」とは言い切れませんが、うまく効果を実感できていない方や使い方が間違っていると思う方は以下のポイントに気を付けてみて下さい。
- ・吸入器を使う向きが合っていない
- ・吸い込み方が間違っている
- ・キャップがしっかりと閉まっていない
- ・中途半端に吸い込まない
吸入器には補助器具などもありますので、うまく吸い込めない方などは補助器具を使ってみるのもおすすめです。
吸入器はどこで買う事ができる?
吸入器の使い方に関してはある程度理解が深まってきたと思いますが、あとは実際にどこで購入する事ができるのか?吸入器の販売店情報を以下にまとめてみました。
基本的には病院での処方がメインとなりますが、その他でも購入できますので参考程度にでもご覧ください。
病院での処方
病院での処方の場合には、まず呼吸器内科や内科などで診察してもらってから処方箋を出してもらって吸入器を購入する流れとなります。
だいたいは病院の近くにある薬局にて処方してもらえると思いますし、もしこの時点で使い方がわからなければ教えてもらうのがベストです。
市販のドラッグストアなど
ドラッグストアでの取り扱い状況はバラバラです。
こちらで調べた限りでは、実店舗にはあまり在庫がないようで、一部のドラッグストアのネット通販にて購入する事ができるようです。
マツモトキヨシでは買えないけどツルハドラッグでは買える、というようなケースもありますので事前に問合せしてみるのが無難です。
楽天・Amazonなどのネット通販
楽天やAmazonで検索してみるとわかりますが、意外にもこういった大手通販サイトでは吸入器の取り扱いがあります。
持ち運びに便利な携帯用の吸入器も販売していますし、ネブライザーのような家庭用の吸入器も取り扱っています。
価格はメーカーによってピンキリなので、自分の症状や使用用途に合わせて購入するようにしましょう。
個人輸入通販でおすすめの吸入器3選
当サイトくすりぴあでも吸入器を取り扱っていますので、人気の吸入器を紹介したいと思います。
吸入器の種類によっては薬剤を別で購入する製品もありますので、詳しくはリンク先のページにてご確認ください。
アスタリン HFA 吸入器は、気管支喘息・慢性気管支炎などを含む幅広い咳の症状に効果的な吸入器です。
有効成分にはサルブタモールを配合しているのが特徴で、急な発作やぜん息による辛い咳の症状などを緩和するのにおすすめ!
セロフロ インヘラー吸入器には、フルチカゾンとサルメテロールを配合していて、これらの成分によって気道の炎症を緩和したり気管を広げて呼吸しやすくする効果が期待できます。
使い方も簡単で持ち運びにも便利なので当サイトでも人気のある吸入器です。
ロタヘイラー吸入器は、喘息、慢性閉塞性肺疾患などに使用できる吸入器です。
病院でも使用されているアドエアのジェネリック品である「セロフロ ロタキャップ」などの薬剤と合わせて使用する事で効果を発揮します。
※薬剤が別売りになっているのでロタヘイラー単体では使用できません。
吸入器が苦手なら吸入薬もおすすめ
本記事では吸入器をメインで紹介していますが、喘息や気管支炎に効果的な錠剤タイプのお薬も取り扱っていますので、吸入器が苦手な方には錠剤タイプもおすすめです。
主に、「気管支喘息・アレルギー性鼻炎・慢性気管支炎・慢性閉塞性肺疾患」などに適応するお薬なので、錠剤派の方に関しては錠剤タイプを持ち運びましょう。
吸入器にしろ吸入薬にしろ、万が一の発作に備えて常に携帯しておく事が大切です!「たかが発作」と侮らないで安全第一で考えてくださいね。
【まとめ】吸入器は正しい使い方でないと十分に効果を発揮しない!
- 吸入器にもいろいろな種類があり使い方もそれぞれである
- 自分の発作の症状や病状に合わせた吸入器を購入する事が大事
- 吸入器を間違って使うと十分な効果を発揮しないので用量・用法は必ず確認する事
以上が今回の総評となります。
初めて吸入器を使う方からすれば難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばどうってことないものなので、しっかりと理解して正しい使い方をマスターしましょう。
また、喘息や気管支炎の方に関しては、吸入器や吸入薬を常備しておく事も大切ですが、普段の生活習慣から発作を起こさないように心がける事も大切です。
ハウスダスト、ダニ、ノミ、ホコリなど、こまめに部屋の空気を入れ替えるなどして、発作が起こらないような対策も実施しておくのがベストです。