女性にとって、生理痛などの、生理時の不快な症状やPMS症状(月経前症候群)は、とても辛いものです。
これを書いているわたしも、生理が重く、長年、生理痛、腰痛、貧血の症状に苦しんでいました。
実は、以前に生理不順の解消の為に中用量のピルを飲んだ事があったのですが、副作用(激太りや体調不良)を強く感じ、すぐに服用を断念してしまいました。
「体質だから」と諦めかけていたところ、最近「超低用量ピル」というものがある事を知りました。
今回は、実際にわたしが超低用量ピルを飲んだ時の実体験を交えながら、辛い生理痛やPMS症状の緩和方法なども紹介させていただければと思います。
生理が重い時に考えられる病気と対処法について
単に、生理が重い、生理痛が酷いと言っても、体質による場合と、病気や疾患などが原因になっている場合があると言えます。
病気が原因になっていた場合、以下の病気が考えられます。
病気や疾患などの原因がある場合
☑ 子宮内膜症
本来子宮になるはずの子宮内膜が他の臓器にできてしまう。
月経時のように、剥離・出血するが、血液や剥がれた内膜が、排出されず体内に溜ってしまう。
生理痛の出方もほとんど無痛の場合から、救急車を呼ぶほどの激痛まで、様々である。
☑ 子宮筋腫
子宮内部にある筋肉に良性の腫瘍ができる。
血の塊が混じる、経血量が多い、強い生理痛などが主な症状。
筋腫が成長して卵管を圧迫してしまうと、不妊のリスクもある。
☑ 卵巣のう腫
卵巣内に液体や脂肪がたまり、腫瘍ができる。成長すると腹部や腰痛、頻尿、便秘などが起きる。7cm以上ののう腫は、手術で摘出する。
☑ 子宮腺筋症
本来子宮になるはずの子宮内膜が他の臓器に何らかの原因で入りこんで増殖し、だんだん広がる。
それらが炎症を起こし、過多月経などを起こす。月経のたびに生理痛が酷くなり、性行痛も起こるようになる。
☑ 子宮がん
子宮頸がんと子宮体がんがある。子宮頸がんは子宮の入り口に発生し、子宮体がんは子宮内部にある子宮内膜に発生するのが特徴。
症状が現れない事が多い。不正出血やおりものの異常、急に経血が増えたり生理期間が長引く時は、早めの受診をする事。早期発見であれば、深刻な癌ではないと言われている。
不正出血、おりものの異常、鎮痛剤を飲んでも我慢できないほどの生理痛、多過ぎる経血量などは、病気が要因になっている事があります。
その場合は、病院で受診しましょう。
では、病気じゃないけど生理が重すぎるという人はどうすれば良いでしょうか?
病気ではなく、体質で生理が重く辛い場合の対処法
病院で受診しても特に病気や疾患が見つからなかった場合は、生理が重い体質という事になります。
体質による重い生理や、それに伴う諸症状の改善・緩和方法について、ご紹介します。
①漢方薬で体質改善
漢方薬には、冷え性を改善するものや、「経血自体を少なくする」という止血作用があるものもあります。
体質改善には、時間がかかりますが「冷え」は万病の元ですから、この機会に漢方治療を始めてみるのもお薦めです。
②喫煙を控える
喫煙は、腰部の血流を低下させ、腰痛を引き起こします。禁煙するか、吸う本数を減らしましょう。
③運動で筋肉量を増やし、骨盤周りの血流を良くする
③整体で骨盤矯正をする
骨盤の歪みは子宮を圧迫し、経血を外に排出するのを妨げてしまうので、生理痛が起きてしまうと言われています。骨盤矯正をする事によって、腰痛や生理痛の緩和につながります。
④低用量ピルを服用する事
低用量ピルの服用は、「生理自体を軽くしてくれる」効果が絶大です。
生理が軽くなるという事は、生理痛の他、生理時に起こる不快な症状や、PMS症状の軽減につながると言えます。
わたしも生理痛緩和の為に、漢方や禁煙、骨盤矯正はやっていました。
確かに、生理痛は少し楽になりましたが、経血量は減らなかったので、そこが悩みどころでした。
もし生理そのものを軽くする事ができたらどんなに楽なんだろう。。。
そこでわたしは、超低用量ピルに挑戦する事にしました。
実際に超低用量ピルを飲んでみたら
冒頭でも書きましたが、わたしは以前に中用量ピルは飲んだ事がありました。
今回、わたしが飲んだピルは、第四世代の中でも、太りにくいと言われているヤスミンです。
ヤスミンは、1シート(1か月分)が21錠。21錠が全部同じ成分です。
※因みに1シート全て同じ成分のものを「一相性」、ピルの成分が1週目、2週目、3週目で違うものなど、成分が3種類あるものは「三相性」と呼ぶ。
ヤスミンは生理開始1日目から、服用スタートします。毎日同じ時間帯に飲むのがポイントです。(あまりバラバラに飲むと効果が薄れたり、不正出血が起きやすくなります。)
あと、このヤスミンは薬のシートに曜日が書いてあるので、「今日飲んだっけ??」とならないのも気に入りました。
ヤスミン(yasmin)は、第4世代のピルと言われ、副作用が少ないのが特徴の低用量ピルです。
避妊、月経コントロール、更年期症状などに有効です。
28日周期で21錠服用するタイプになります。
【ピル体験記】
【飲み始め~3日目】
朝食後に服用。日中、吐き気とまではいきませんが、胃がムカムカする感じがありました。
胃薬を飲んだら、不快感は治まりました。
相変わらず、1日目~3日目は生理痛はありで、経血量は今までと変わらずでした。
【4日目~】
低用量ピル服用時の注意点として「1シート目には、副作用の胃のムカムカが起きるが、2シート目を飲む頃には治まる」という事がわかり、ピルを飲む時間帯を眠る前に変更しました。
夜中に胃が気持ち悪くて起きる事はなく、朝起きた時も、胃の不快感はなかったです。
そして、いきなり経血量が減少します。普段は4日目も普通に夜用のナプキンを使っていましたが、昼用で大丈夫でした。
【5日目~】
ここで一旦生理が、ほとんど終わりました。量も4日目と5日目は凄く少なくなったのでびっくりしました。そして何と言っても「4日目でこの生理の軽さは楽!!」と感じました。
副作用の胃のムカムカも、もう治まりました。どうやら、わたしの場合は飲み始め、最初の3日間が気持ち悪かったようです。
【7日目~】
普段終わるはずの生理が終わらず、タラタラ出てる感じ。しかし経血の量は少ないし、生理痛や、その他の生理中独特の症状も出ていません。
【8日目~20日目】
結局生理は終わらず、7日目くらいの出血がずっと続きました。
経血量は少なく、頻繁にナプキンを交換しなくてはならない感じではありませんが、やはり、ずっと出ているので煩わしかったです。
このような状態について調べたところ、いきなりピルで生理を止めてしまった事で子宮内に残った経血や子宮内膜が完全に外に出きらない為、それがタラタラと出続ける様です。
【21日目~27日目】
休薬期間になりました。(休薬は7日間)休薬5日目に、また経血量が増えたので、この時に次の生理が来たようでした。
【2シート目1日目~】
全体的に経血量はだいぶ減り、生理1日目~3日目迄は、昼用ナプキンとタンポンの併用でしたが、4日目は昼用ナプキンのみ。 生理5日目でほぼ終わりました。生理痛はありませんでした。久しぶりに鎮痛剤なしで過ごせました。
【2シート目3日目~】
生理が終わりました。もうタラタラとした出血はありません。もう余分な経血が全部外に出て、リセットされました。
【3シート目1日目~】
飲み始めから3回目の生理が来たわけですが、経血量は今までの1/4くらいに感じ、生理痛、頭痛、腰痛もなし。2日目でも昼用ナプキンでいけます。
4日目、5日目はほとんど経血は出ていないです。まるで「自分ではない感じ」で不思議な感覚です。
そしてとにかく声を大にして言いたいのが「楽!!!」という事です。
生理過多の為、併発していた「貧血」も良くなり、以前に比べて元気です。
実際に超低用量ピルを飲んでみて感じた副作用は?
気になる副作用ですが、眩暈、頭痛は起きませんでした。
また飲み始めに起きる吐き気も、最初の数日で胃薬を飲めば治まる程度でした。
そして、今回わたしが最も気にしていた「ピルを飲むと太るのか?」という事ですが、結論から言うと3㎏太りました。
ピルの影響もあるかと思いますが、どちらかというと、ピルの飲み始めの時に、飲み会が重なったり、たくさん食べてしまった結果、増えてしまったという感じです。
しかし、以前に中用量ピルを飲んだ時に起こった、満腹中枢が壊れたような「過食症状」は起きませんでした。
なので、これからピルを飲まれる方は、ピルの飲み始めの時期に食べ過ぎないようにというポイントを気を付けていれば大丈夫かと思います。
しかし、今回、ピルを飲んだ事によって起こった嬉しい副作用がありました。
ピルを飲むと「体が妊娠している状態になる」為、バストサイズが1カップ以上アップしたのです!!
なかなか短期間でバストをサイズアップさせるのは難しいと思いますが、今回、ピルを飲み始めてすぐに胸が張ってきたのでびっくりしました。
女性らしい体になりたい方にも、ピルはうってつけのお薬という事になりますね♪
今回ご紹介した低用量ピルのヤスミンは、個人輸入代行で購入していただく事ができます。
また、ヤスミン以外でお薦めのピルは下記になります。
たくさん種類があるので、ご自身の体に合うものを探してみてくださいね♪
トリキュラー(triquilar)は、成分容量を3段階に分けた三相性タイプであるのが特徴です。
21日間で接種するホルモンをコントロールする事で、体に普段をかけずに、スムーズにホルモンバランスを調整します。
ロエッテ(loette)は、高い避妊効果のある低用量ピルです。
従来の毎日服用するという使い方の他、緊急避妊薬としても利用する事ができます。
ピルについてのまとめ
日本では、「ピルは避妊目的だけで飲む薬」「ピルを飲む事は悪い事」などのイメージが、まだ残っているのも確かです。
しかし、痛みをじっと耐える事が美徳だとは思えません。
ピルを飲むと妊娠しにくくなるというのも、間違いで、むしろ、妊娠しやすい体に整えてくれ、女性にとってメリットの多い薬であると言えます。
もし「ピルってどうなんだろう?」と不安に感じていたら、一度試してみてください。