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脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

なかなか治らない、治ったと思ってもすぐ再発する…そんな脂漏性皮膚炎の症状に悩まされている方は結構多いのではないかと思います。

脂漏性皮膚炎は完治させることが難しい病気で皮膚科医でさえも自身の脂漏性皮膚炎を治せないことがあるくらいの病気ではありますが、それでも症状を大幅に緩和させることは決して不可能なことではありません。

今回は、そんな頭皮の脂漏性皮膚炎を改善するために取りうる種々の対策についてわかりやすく解説していきます。

脂漏性皮膚炎が治らないのは頭皮に…

脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

脂漏性皮膚炎について調べている方はもう多くの方がご存知だとは思いますが、一応マラセチア菌について簡単におさらいしていきましょう。脂漏性皮膚炎とは、その名の通り

脂漏性皮膚炎とは…

  • 脂漏 : 皮脂の分泌が過剰な状態
  • 性 : によって起こる
  • 皮膚炎 : 皮膚の表面に現れる湿疹や炎症

というものです。脂漏性皮膚炎はとても特徴がハッキリしている病気で、頭皮に症状があらわれる場合は髪の毛がベタベタする、頭皮が湿った感じがする、やたら大きいフケが出る、といった症状が見られるのでわかりやすいですね。もし、これらの症状に心当たりのある場合は脂漏性皮膚炎である可能性はとても高いと考えて良いでしょう。

「皮脂がたくさん分泌されると炎症が起こるってどういうことなの?」と思うかもしれませんが、これは自然界の生態系のバランスが崩れるのと同じような現象と思っていただければOKです。

まず、普段私たちの頭皮の表面には皮脂によって薄い膜が形成されていて、これが病原菌や紫外線から守るバリアの役割を担っています。

そして、頭皮にはその皮脂をエサとするマラセチア菌と呼ばれる真菌がいます。マラセチア菌はカビの一種ですが肌を弱酸性に整えて肌のコンディションを保つ役割があり、この頭皮をエサにしては脂肪酸を排出するという慎ましい生活を送っています。さらに、この脂肪酸をエサとする菌もいてマラセチア菌が出した脂肪酸を分解して…と頭皮の上ではまさに生態系の循環と全く同じことが行われているんです。

頭皮の環境は生態系と一緒
脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

しかし、皮脂が過剰分泌されている状態だとマセラチア菌が「エサがたくさんある!」と頭皮で大増殖。すると、マラセチア菌が皮脂を食べて出した老廃物の脂肪酸も処理が追いつかなくなっていきます。この脂肪酸は菌にとってはエサでも皮膚にとっては刺激が非常に強くかぶれを引き起こしやすい言わば劇薬的な存在ですので、この遊離脂肪酸が与える刺激によって脂漏性皮膚炎が発生するというメカニズムです。

また、もう一つの大きな原因としてマラセチア菌そのものが挙げられます。一口にマラセチア菌と言っていますが、実は「マラセチア・ダーマティス」や「マラセチア・レストリクタ」などマラセチア菌一族は全部で11種類います。

その中でも特に「マラセチア・ファーファー」と呼ばれる菌は人体との相性が非常に悪く毛穴の中に入っただけで炎症を起こすのが知られているので、この「マラセチア・ファーファー」の増加も脂漏性皮膚炎を悪化させる原因なんです。

一口にマラセチア菌と言っても種類はいろいろ
脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる出典:専門ドクターのQ&A | 脂漏性皮膚炎・フケサイト

いったんまとめると、つまりは脂漏性皮膚炎は何らかの原因によって頭皮環境のバランスが崩れた結果、マラセチア菌が人体に悪影響を与えている状態、と言えますね。

しかし、このマラセチア菌は常在菌と呼ばれる菌なので残念ながら完全に体内から消し去ることはできませんし、そもそも消し去ってしまうのもそれはそれで問題です。これが再発しやすい・完治しない理由でもあるのですが、それでも原因がわかっている以上は脂漏性皮膚炎の症状はコントロールすることは可能です!

では、早速その解決策を見ていきましょう。

脂漏性皮膚炎を治すシャンプー型の薬も

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脂漏性皮膚炎の症状を抑えるためには、まずはこの増えに増えたマラセチア菌をどうにかする必要があります。実はマラセチア菌を効率的に殺菌できる薬もあるにはあるのですが、もし赤みがあったり症状が強く炎症を起こしていたりする場合はまずこちらの治療からになります。

炎症に対してまず使用するのはステロイド外用薬(副腎皮質ホルモン剤)です。きちんと塗布していればおよそ2~3週間ほどで赤みが取れて炎症が落ち着いてきますが、もしかゆみの強い場合には抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、ビタミン剤(ビタミンB2やB6)などを併用するのも有効ですよ。ここでなるべく早く治すためのポイントはステロイドをケチらないこと、テカテカになって恥ずかしいかもしれませんが一時の我慢です…。

ただ、ステロイドを使うと人によっては悪化するケースもあって結構「諸刃の剣」的な治療なので異常を感じたらすぐ皮膚科医に相談した方が良いでしょう。

さて、炎症がおさまったら今度はいよいよ抗真菌薬と呼ばれる薬でマラセチア菌を殺菌していきます。一見良くなったように見えるかもしれませんが、ここで治療をやめてはすぐに再発してしまうので注意です。

マラセチア菌はニゾラールで確実に殺菌できる
脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

マラセチア菌の殺菌にあたっては「ケトコナゾール」と呼ばれる有効成分を含むニゾラール(ニゾラル)などの薬を使っていきます。この「ケトコナゾール」はマラセチア菌の細胞を破裂・溶解させてくれる作用があり、マラセチア菌全11種類のすべてに対して有効という非常に強力な効果をもつ薬です。基本的にはこのニゾラール(ニゾラル)を含む抗真菌薬が症状を抑えるためのベースとなります。

【ニゾール(nizol)200mg】

ニゾール(nizol)200mg

ニゾールは錠剤タイプの抗真菌薬で、真菌(カビ)の増殖を抑制し、患部のかゆみや炎症を抑える効果があります。インドの製薬会社であるインタスファーマ社が開発したお薬で、主成分はケトコナゾールです。経口タイプなのでクリームなどの塗るタイプの真菌薬と比べて即効性が高く、効果が体の隅々までいきわたるという特徴がありますので、短期間で治したい皆様におすすめします。

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飲み薬(内服薬)は効果が高い反面、副作用も強くなりがちなので症状が軽度な場合はクリーム型やシャンプー型の塗り薬の使用もおすすめです。「シャンプー型の薬とか効果あるの?」と思われるかもしれませんが、副作用も少ない上にしっかり「ケトコナゾール」が含まれていて抗真菌、抗炎症、皮脂抑制と一石三鳥の効果がある医薬品ですから効果は確かですよ。

【ニゾラールシャンプー50ml】

ニゾラールシャンプー50ml

「ニゾラールシャンプー」は、フケや痒みなどを緩和させ、真菌を抑える作用をもつシャンプーです。100ml・200mlの容量があり、ケトコナゾール(ketoconazole)が2%配合されています。洗髪(患部への塗布)タイプなので内服タイプとは異なり、副作用がほとんど無く、安心して使用することが出来ます。

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【ニゾラルクリーム(nizral cream) 2%】

ニゾラルクリーム(nizral cream) 2%

大手製薬会社ジョンソンアンドジョンソンにて発売されているニゾラルクリーム(nizral cream)2%は抗真菌薬として水虫やカンジタ症(性器にできるぶつぶつ)、その他いんきんたむしや白癬に効果が期待されています。成分であるケトコナゾールは効き目の高さに期待されておりニゾラルクリームは直接皮膚へ塗布するタイプのお薬ですので即効性の高さも注目されています。

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ニゾラール(ニゾラル)使用の注意点

このニゾラール(ニゾラル)を使う期間は脂漏性皮膚炎の程度にもよりますが、軽度であれば2週間くらい、重度であれば2ヶ月とちょっと長めですが、薬を使うなら強い副作用などがない限りは最低でもこの期間は絶対に使い続けることがとても重要です。

症状が少し良くなると薬を続けるのが面倒になって辞めてしまう人が多いのですが、そうするとマラセチア菌はすぐまた増え始めて、結果的に脂漏性皮膚炎の再発は免れません。しかも、その場合はまたステロイド剤による治療からのスタートになってしまいます。

「効果が全然ない気がする」「症状がないのに薬を使う意味がわからない」と思われるかもしれませんが、とにかくこの期間はぜひがんばって抗真菌薬を使い続けましょう

逆に言えば、もしニゾラール(ニゾラル)を使っても改善が全然見られないという場合は、脂漏性皮膚炎ではない可能性も考慮する必要があります。

脂漏性皮膚炎は完全には治らない、だから体質改善が最重要

ニゾラール(ニゾラル)を使えばマラセチア菌を確実に殺菌できる、というのはおわかりいただけたかと思いますが、結局これは発症した脂漏性皮膚炎の症状を抑えるための治療でしかありません。脂漏性皮膚炎はマラセチア菌によって起こるのではなく皮脂の過剰分泌によって起こっているので、その根本原因を解決しなければ絶対に治らない病気なんです。

食生活の改善

脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

まず第一に改善する必要があるのは食生活です。基本的には甘いものや脂っこいもの、刺激物などはNGで「和食中心で栄養バランスの取れた食事」が理想です。

中でも緑黄色野菜や魚などに多く含まれているビタミンB2は、脂肪の代謝を改善して皮脂の分泌を抑えてくれるはたらきがあるので積極的に摂取していきましょう。その一方で、ほどほどに抑えなければならないのは糖質です。糖質は取り過ぎると体内で脂肪に変化してしまい、これは皮脂の原料となるためです。

食生活の改善と皮脂の分泌は無関係のようにも思えるのでイマイチやる気が出ないかもしれませんが、そもそも、脂漏性皮膚炎はもともと欧米人に多かった病気で日本人には少なかったものなんです。

それが食生活が欧米化するにつれて日本人もだんだん脂漏性皮膚炎を発症するようになってきたという経緯があるので、食べ物と脂漏性皮膚炎は切っても切れない関係と言えるでしょう。

保湿の改善

脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

脂漏性皮膚炎の人が意外と陥りがちなのが、皮脂を除去しすぎたために起こる症状の悪化です。

本来、皮膚にとって皮脂は必要不可欠なものですから、シャンプーなどで必要以上に除去してしまっては乾燥から守るために逆にどんどん皮脂が分泌されてしまいます。しかし、その一方でちゃんと保湿によって肌が潤っていれば必要以上に皮脂は分泌されません(もちろんやりすぎはNG)。

ただし、保湿の際に油分を使う場合は注意が必要です。というのも、馬油やオリーブオイルなどは逆にマラセチア菌のエサになってしまう可能性もあるためです。人によりけりではありますが、無難なのはワセリンなどの鉱物油ですね。

全部試しても治らない場合は…

脂漏性皮膚炎は治らない、でも頭皮のお薬とシャンプーでだいぶ改善できる

とはいえ、上記の対策を全部試しても「1ミリも良くならない!」という方も中にはいらっしゃると思います。実は、脂漏性皮膚炎は皮膚科医自身も自分の脂漏性皮膚炎を治せないことがあるくらい難しい病気ですので、それもある程度は致し方ないことなんです。

しかし、そういう方の場合は本当に自分が脂漏性皮膚炎なのかどうかを専門機関で検査してみる必要があるかと思います。そもそも、マラセチア菌はケトコナゾールにめっぽう弱い性質があるので(まれに耐性がある菌がいる場合もあります)、ニゾラール(ニゾラル)を使ってもフケやかゆみが減らない時点でこれは疑うべきでしょう。

実は脂漏性皮膚炎は皮膚科医でも診断を誤るケースがあります。脂漏性皮膚炎と診断されたとき、そのお医者さんはちゃんと頭皮を診て皮脂の量やマラセチア菌がいるかどうかを確認してましたか?もし、思い当たる節があるようであればセカンドオピニオンですね。

帝京大学医学部の清佳浩さんなど、世の中には少なからず「脂漏性皮膚炎が専門」という皮膚科医もいるので、病院選びの際には普通の皮膚科ではなく脂漏性皮膚炎の臨床経験が豊富な医師・医院を選ぶと良いでしょう。

Text:市木洋介

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