避妊に失敗したかも…そんな時は後から飲む薬で避妊が間に合います！

2017-07-25

“大学生の3人に1人が避妊しないことがある”慶大生がまとめたそんなびっくりな調査結果が最近話題ですが、大学生に限らずいい大人でも外に射精すれば大丈夫なんて思い込んでいる男性は意外と多いものです。

なので、女性はみなさんは「避妊なしの生でセックスをさせられた」「彼氏がコンドームをつけてくれない」と結構悩んでらっしゃいますが、残念ながら避妊なしのセックスは子作り以外の何者でもありません。

外に出した程度では妊娠は避けられないのですが、実はセックスした後からでも薬を飲めばまだ避妊が間に合う可能性があるんです。今回はそんなアフターピルについてのお話です。

どうして外に出しても妊娠するの？

膣内に射精しなければ妊娠しないと思っている方は結構多くいらっしゃいますが、残念ながらこれは間違いです！

意外に完全な避妊というのは難しいもので、コンドームを着けていても2%程度の確率で妊娠_※1してしまうことだってあるんです。実は精液はセックス中も微量ながら漏れていることがあるので一概に我慢汁に精子が含まれないとは言えませんし、避妊なしでセックスをする＝妊娠する可能性はゼロではないということなんです(避妊してもゼロではないですけど…)。

もちろん、妊娠するためにはそれなりの数の精子が必要なので中に出すより可能性が随分低いのは間違いないですが、「外に出しても妊娠した」「我慢汁で妊娠した」という意見はネット上でもかなり多く中には中絶まで行っている人も少なくありません。

私はゴムあり外出しで妊娠したよ
「俺は失敗しないから大丈夫」とか言う旦那の発言は信じられないよ…
出典：外だし妊娠した方いますか？ | ママの交流掲示板 | ママスタ☆BBS

精子が沢山いても卵子まで届かなければ妊娠しません。カウパー液に精子が混ざる場合も少なからずありますから数秒挿入しただけでも妊娠します。実際産婦人科で働いていましたが中で出してないけど妊娠したって方沢山居ます。確かに中で出すよりは確率は低いですけど精子が元気で排卵時期なら精子の数は関係ないです。元気な精子が沢山なのが一番妊娠しますけど中で出しても20%ほどしか妊娠には繋がらないですね。
出典：妊娠とは膣内にある程度の精子が入らないと受精できない。と聞きました… – Yahoo!知恵袋

彼氏に｢生で中に出したことないのか？｣と質問され、｢無いよ。｣と答えています。実は元彼の時に外出しで妊娠して中絶したことあるんですが…嘘ついてはいないのでいいですよね？
出典：妊娠・中絶 – 彼氏に｢生で中に出したことないのか？｣と質問され、｢無いよ。｣と答えてい…

可能性が低いだけで避妊法としてはかなり不十分なのがおわかりいただけると思います。

後からでも薬を飲めば避妊は間に合う！

しかし、外出しされた心当たりがある女性も、もしかしたら薬を飲めば後からでも避妊が間に合うかもしれません。なぜなら、世の中にはアフターピル（緊急避妊ピル）と呼ばれるセックスの後から飲む避妊薬もあるからです。

もともと妊娠は排卵→受精→受精卵の着床という3つの段階を経て成立するものですが、この緊急避妊薬は排卵と受精卵の着床両方を抑制する効果があるのでセックスした後からでも妊娠を防ぐことができるんです。受精してしまった後でも妊娠を防ぐことができるんですよ。

これは産婦人科に行けば普通に処方してもらえるお薬ですが、薬はネット通販でも買うことができるので若い女性の方で「産婦人科やレディースクリニックに行くのはちょっと…。」という場合はそれも1つの手段です。

【アイピル(i-pill)1.5mg】

アイピルは、いわゆるモーニングアフターピルいう呼び名で知られ、性行為の後の緊急避妊薬として使用される医薬品です。性行為において妊娠の疑いがある際には、すみやかにこの薬品を摂取することにより、予期せぬ妊娠を回避することが可能です。性行為から72時間以内に服用すると効果があり、早ければ早いほど効果は上がります。避妊に失敗したときに使う女性の強い味方です。

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ちなみに、このアフターピルも万能の薬ではないのでセックスの後ならいつ飲んでも良いというわけではありません。一般には72時間以内で81%_※2ほど、飲むのが早ければ早いほど避妊の確率も高まるので1秒でも早く飲むに越したことはありません。もし、72時間を大幅に過ぎていても5日位内程度なら60%ほどの確率で避妊できるとされているので、諦めずに産婦人科なり通販なりでお薬を手に入れましょう。

アフターピル（緊急避妊薬）を飲んだ後は…

アフターピル（緊急避妊薬）を飲むと、早い人で2～3日、遅くても3週間以内に消退出血と呼ばれる現象が起こります。消退出血とは薬の効果によって子宮内膜が体外へ排出されるもので、要は経血であり生理です。これが来たら避妊はまず成功と考えてOKです。

ただ、もし3週間を過ぎても消退出血も生理も来ないということであれば、雲行きが怪しくなってきます。セックスから3～4週間くらい経った頃にはちょうど妊娠検査薬が使えるようになるので、こちらで判別する必要が出てくるでしょう。

まれに消退出血がなくても避妊が成功しているときもあるので陰性が出る場合もありますが、もし妊娠検査薬で陽性が出るようなら99%以上の確率で妊娠していると考えて良いと思います。

中絶という選択肢を取る場合

ここから先はかなり暗い話になりますが、産む気がないという方は知っておいて損はない情報ばかりですのでぜひご一読いただければと思います。

まず、中絶手術に必要な費用の半分は男性側に支払い義務があります。女性だけが負担しなくてはいけないわけではないので、するしないは別として覚えておきましょう。

もし、中絶手術を受けるとなった場合は妊娠6～7週目に受けるのが最も母体の負担が少ないのでこの期間が一番安全でおすすめです。8週目以降になると手術中の出血が増えたり妊娠できなくなるような後遺症も残りやすかったりと、どんどん体の負担と手術費が増えていきます。

しかし、すでに妊娠検査薬を使うところまでで4週間ほど経っているかと思うので、実はじっくり考えている時間は意外とありません。先延ばしにしたりせず、出産か中絶のどちらを選ぶかしっかり決断することが必要になります。

妊娠12週目を過ぎると…

ちなみに、12週目を過ぎると手術は中期中絶手術と呼ばれる大掛かりなものになり、病院によっては手術を断られるケースが出てきます。中期中絶手術では母体の負担がさらに大きいのは言わずもがなで、加えて役所への死産届の提出、火葬、納骨などの手続きも必要になります。どんなに遅くても12週目までには決断したいところですね。

なお、その中期中絶手術が行えるのも、妊娠21週目までです。22週目以降になると日本の法律で中絶手術を行うことはできなくなる_※1ので、この場合は産むという選択肢を取ることとなります。