ED(勃起不全・勃起障害)に悩んでいる男性の数は年々増加傾向にあり、ある調査によれば中等度~重度のED患者数は40代で約20%、50代で約40%、60代で約60%となっているようです。
今や勃起不全・勃起障害は決して稀な病気ではありませんし、バイアグラをはじめとするED治療薬の助けを借りる方も増えてきています。
しかしバイアグラを服用した方の中には「効果を得られなかった」と感じている方も多いようです。ここではなぜバイアグラが効かないのか、その原因と対処法を解説していきます。
なぜ勃起不全・勃起障害が起こるのか
そもそも、なぜ勃起不全や勃起障害という症状が起こるのかをご存知でしょうか?EDは、脳や神経、動脈のどこの箇所に問題があっても起こりえる症状とされています。
また、脳・神経に異常があっても性的な刺激が上手に伝わりづらいこともありますし、動脈の拡がりが不十分であるため血液が流れ込まないことでもEDになる場合があります。
心因性のED
精神的なストレスや不安、焦りを抱えている場合、神経の性的な興奮が男性器に伝わらないため、勃起不全や勃起障害が起こりやすくなると言われています。
30~40代に多い症状で、このようなEDを心因性EDと呼んでいます。
器質性のED
加齢により動脈硬化になると血管が十分に拡がらず、血管の循環も悪くなります。そのため勃起に関係する陰茎海綿体に十分な血液が送り込まれず、EDになりやすいと言われています。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病や喫煙が動脈硬化の原因になることが多く、過度な飲酒も器質性EDを引き起こしていると考えられています。
薬剤性のED
普段から鎮静薬、睡眠薬等の中枢神経に作用する薬、末梢神経に作用する薬を服用している方もEDになりやすいと言われています。
その他にも循環器系の薬、消化性潰瘍治療薬でも症状が起こる場合もあり、これらを薬剤性EDと呼んでいます。
バイアグラが効かない理由と対処法
勘違いされやすいのですが、バイアグラはあくまでED治療薬ですので、正常な勃起を促す手助けをするお薬です。
いわゆる催淫剤や性欲増進剤ではありませんので、服用することで性的に興奮するわけではありません。その点を踏まえて、バイアグラが効かない理由とその対処法を考えていきましょう。
【バイアグラ(viagra)】【内容量】50mg・100mg
勃起不全や勃起障害、性機能障害などの治療・改善が期待できるED治療薬。血管拡張作用があり、正常な勃起ができるようサポートを行ってくれるお薬です。他のED治療薬と比べ勃起力が強いと感じる方も多く、硬さが欲しいという方にもおすすめです。
バイアグラを正しく服用できていない
バイアグラが効かない…という場合、正しく服用できていない可能性が非常に多いです。正しい飲み方で服用できていないと効果を得ることはできません。
バイアグラは性行為の約1時間前に服用し、食前の空腹時に摂取するのが正解です。最低でも性行為の30分前には飲んでおくようにしなければなりません。
また、バイアグラの飲み方は1日1錠、連続して服用する場合は24時間以上経ってから。1回に服用できる量は25~50mgまでで、それ以上飲むのは非常に危険です。
バイアグラは食事やお酒に影響されやすい
バイアグラは食事やアルコールに影響されやすく、食後に服用すると効果が現れるのに1時間以上かかってしまうことがあったり、全く効果が得られないという場合もあります。
適度な飲酒はリラックス効果があり、相乗効果でバイアグラの効果を引き出すこともできるようですが、飲みすぎてしまうと逆効果になるので注意が必要です。
また、バイアグラ服用時にグレープフルーツを同時に摂取してしまうとバイアグラの効果が過剰に現れてしまうこともあり、こちらに関しても細心の注意が必要と言われています。
バイアグラと上手に付き合っていくには
前述したように、バイアグラはあくまで勃起をサポートするED治療薬であるため、性的刺激を与えなければ効果を得ることはできません。もちろんパートナーの手助けも必要となる場合もあるでしょう。
初めてバイアグラを服用する際やその日の体調、体質により効果が現れにくいこともあり、バイアグラが効くか効かないかは個人差があります。
しかし、バイアグラが効かないからと言って諦める必要はありません。継続して服用を続けることで効果があったという報告、治療薬を変更して改善がみられるケースもあるようです。
バイアグラの偽物が出回っていることは事実
バイアグラが効かない場合の対処法を試しても効果を感じない場合、確かに偽物である可能性は否定しきれません。
現に偽造医薬品の中でもバイアグラの偽物は数多く出回っており、日本を含む世界数十か国でバイアグラの偽物が見つかっていることも事実です。
バイアグラの偽物について
現在、バイアグラの偽物は非常に巧妙に作られており、医療関係者でも見分けがつきにくい程良くできているそうです。
偽物の入手ルートの大半はインターネット通販で、偽物を服用してしまったが為に様々な健康被害が報告されています。
一般的にバイアグラは病院やクリニックで処方してもらう治療薬であるため、ネット通販で入手するとなるとリスクは当然高くなります。
通販で購入する際の注意点
バイアグラをインターネット通販で購入する場合、個人輸入することになります。個人使用を目的とする場合違法にはなりませんが、健康に問題があった場合は全て自己責任となります。
実際に通販サイトを利用してバイアグラを購入する人は非常に多いのですが、信頼できる販売業者から入手しなければ偽物を掴まされてしまう可能性があります。
なお、くすりぴあでは100%正規品の医薬品のみを取り扱っており、安心してお買い求めいただけるよう細心の注意を払っています。
バイアグラが効かなければジェネリック医薬品を
バイアグラが効かないのであれば、他の治療薬に変更してみるのも良い対処法だとされています。
最近では数多くのバイアグラのジェネリック医薬品も販売されており、ジェネリック医薬品に変更することで症状が改善されたというケースもあります。
インタグラ(intagra):インドの製薬会社、インタスファーマ社が製造・販売しているバイアグラのジェネリック医薬品です。バイアグラの主成分であるシルデナフィルを含んでおり、同等の効果を期待できます。なお、インタグラの効果持続時間は4~5時間となっています。
カマグラゴールド(kamagra gold):インドの製薬会社、アジャンタファー社が製造・販売しているバイアグラのジェネリック医薬品です。容量は50mg、100mgから選ぶことができ、バイアグラと同じ有効成分のシルデナフィルが配合されています。なお、効果持続時間は4~5時間程度です。
スーパーPフォース(super-p-force):インドの製薬会社、サンライズレメディース社が製造・販売しているバイアグラのジェネリック医薬品です。ED治療薬のバイアグラ・早漏改善薬のポゼットの両成分が配合されているので、勃起不全だけでなく早漏でお悩みの方におすすめです。
バイアグラが効かない?効果がない時の対処法と偽物情報まとめ
- バイアグラは正常な勃起をサポートするED治療薬である
- バイアグラの効果を十分に得るには正しい服用方法で摂取する必要がある
- バイアグラが効かないのであればジェネリック医薬品を試すのも効果的
バイアグラを服用すれば自然と勃起効果があると考えている方も非常に多いのですが、性的刺激を受けなければ勃起は起こりません。
また、バイアグラを正しい飲み方で服用できていない場合も、バイアグラが効かない原因になっている可能性が高いです。バイアグラを服用する前に今一度、しっかりと用法・容量を確認ください。
様々な対処法を試してみて効果を感じられなかった場合はジェネリック医薬品に変更してみるのも1つの手段です。バイアグラは継続することで症状の改善が見込める場合もあり、ジェネリック医薬品なら新薬よりも安価で手に入ります。
バイアグラに効果がないと諦めず、自身に合った対処法を見つけるために試行錯誤してみてはいかがでしょうか?