喘息には吸入器や吸入薬を使用するのが一般的ですが、正しく使用しなければ十分な効果を得られない事もあります。
本記事では、喘息や気管支炎による咳で悩む方の為に、吸入器の正しい使い方や用途別の吸入器の種類についてまとめてみました。
「吸入器を使った事がない」「吸入薬の効果がイマイチ実感できない」など、少しでも不安に感じている方達はぜひ参考にしてみてくださいね!
吸入器の種類と特徴まとめ
吸入器にはどんな種類があるのか?一般的に使用されている吸入器の形状や特徴を以下にジャンル分けしてまとめてみました。
1つ1つ使い方も変わってきますし使用用途も異なるので、これから吸入器を購入しようと思っている方に関しては、まずは以下の各吸入器のタイプをご覧ください。
発作が起きた時に使用するタイプ
エアゾール製剤(発作用) | 薬剤を噴霧するタイプで強く吸い込まなくても吸入可能。噴霧とタイミングを合わせる必要があるのでちょっとしたコツが必要。スペーサーや補助器具を使うともっと簡単に使える。 |
スイングヘラー | 吸入器と薬剤の一体型で使いやすいタイプ。手の平サイズでコンパクトなので持ち運びに便利で携帯性に優れているのが特徴。カウンターの数字で残量確認可能。 |
長期管理薬で使用するタイプ
エアゾール製剤 | 薬剤を噴霧して使うタイプで吸い込みやすいのが特徴。ただし噴霧とタイミングを合わせて吸う必要があるのでコツがいる。補助器具を使うともっと使いやすくなる。 |
エアゾール製剤+スペーサー | 噴霧とタイミングを合わせる必要がないので、子どもや高齢者でも簡単に使えるのが特徴。普通の呼吸と同じ感覚で吸える。 |
タービュヘイラー | 吸入口が咥えやすい構造になっているタイプで、薬剤の粒子が小さいため肺に届きやすいのが特徴。 |
ツイストヘラー | タービュヘイラー同様に肺に届きやすいのが特徴で、尚且つ残量がゼロになればキャップが開かないので残量を把握しやすい。 |
ディスカス | 吸入器と薬剤が一体型なので使い方も簡単。自分のタイミングで吸入できて残量も簡単に確認できる。 |
エリプタ | 1日1回の吸入で約24時間程度効果が持続する長時間作用型。カバーを開ければ薬剤が充填される。 |
レスピマット | ガスを使用せず液体を霧状にして噴射するタイプで、噴射時間が長く簡単にタイミングを合わせられるのが特徴。 |
ディスクヘラー | それなりに吸引力が必要なタイプなので子どもや高齢者には少し不向き。 |
喘息以外で使用するタイプ
ディスクヘラー | 主にインフルエンザ治療のために使用する吸入薬。インフルエンザ感染後に早く使用する事で症状を緩和できる。 |
イナビル | 主にインフルエンザ治療のための吸入薬で、吸入器と薬剤の一体型。操作も簡単で1回の吸入ごとに使い捨てるタイプ。 |
吸入薬にもいろいろな種類がありますが、主な使用用途は喘息です。
喘息は長引く可能性もあるので、長期管理薬を毎日薬を継続的に摂取して症状を緩和させたり発作を抑制する事が大切。
吸入器は種類によって使い方が異なる
という事で、吸入器にはいろんなタイプがある事はご理解頂けたかと思いますが、それぞれの特徴を見てわかる通り、同じ吸入器でも使い方や使う用途が異なります。
この項目では、それらを踏まえた上での注意点や気を付けるべきポイントをまとめてみました。
正しく吸入しないと効果を発揮しない
吸入器は正しく使用しないと十分な効力を発揮しません。
霧状に噴射されるタイプであれば吸込みやすく効果も感じやすいのですが、強く吸い込まないとダメなタイプで適当に吸入しても効果は期待できません。
自分が使っている吸入器はどのタイプなのか?
これから使うのはどんな吸入器なのか?
急な発作に直ぐに対応できるように、この辺りをしっかりと理解してから使うようにしましょう。
発作の予防と発作を抑える薬の使い分けも重要
ここまでの内容からも把握できると思いますが、吸入器は大きく分けると2つのタイプに分ける事ができます。
わかりやすく説明すると、
- ・毎日継続的に使用して発作が起こらないようにする吸入器
- ・急な発作が起きた時に発作を鎮めるための吸入器
です。
基本的に喘息の方は毎日継続して使うタイプの吸入器を利用しますが、万が一の為に使用する発作用の吸入器を常備しておく事もあります。
これらをうまく使い分けて日常生活を安定させるのが一般的な治療法でもあるので、それぞれのタイプでの使用用途を正しく理解して使い分ける事が大切です。
吸入ステロイド薬は使い続ける事が大事
上記に付随しますが、毎日継続的に使用する吸入器を処方された方に関しては、欠かさずに使い続ける事が重要です。
「病院で処方されたけど使っていない」
「症状が落ち着いているから今日は大丈夫」
というように、自己判断で吸入器の使用を勝手に止めないようにしてください。
どんなに落ち着いていても、医師から許可が出るまでは使い続けるものなので、喘息をぶり返さない為にも医師の指示に従って使う事をお忘れなく!
自宅で使える!通販で購入できるおすすめの吸入薬3選
個人輸入できる医薬品を取り扱っているくすりぴあでは、複数の吸入薬をご用意しています。
吸入器を使うタイプから錠剤タイプなど、ご自身の症状や用途に合わせた薬を購入できますので、辛い全総の症状に悩まされている方や、万が一の発作に備えて吸入器を常備しておきたい方はぜひお買い求めください。
喘息や喘息による炎症を抑えるのに効果的な吸入器で、気道の過敏を抑えるフルチカゾン成分と気管支を広げるサルメテロールを配合しているのが特徴です。
作用時間の目安は12時間前後で、大手製薬会社のシプラ社が製造しているので安心してご利用頂けます。
アスタリンHFA 吸入器はサルブタモールを含む吸入器で、喘息以外にも気管支喘息・慢性気管支炎・肺結核・小児喘息・肺気腫・気道閉塞性障害などに対しての効果が期待できるお薬です。
利尿剤やステロイド剤など、併用禁忌薬に注意が必要なので常備薬を飲んでいる方は医師に確認してからご利用ください。
アスタリンは、短時間作用の錠剤タイプで1日数回に分けて服用するタイプの吸入薬です。
有効成分にはサルブタモールを含み、主な適応症は「小児喘息・気管支喘息・肺気腫やCOPD、急性・慢性気管支炎、肺結核」などです。
家庭用の本格的な吸入器もある
上記では個人輸入にて購入できる吸入器や吸入薬を紹介していますが、それ以外にも少し本格的な家庭用の吸入器などが販売されています。
楽天市場やAmazonなどでも家庭用の大きな吸入器を販売しているので、自宅でしっかりと管理したい方に関してはそういった家庭用のコンプレッサー式吸入器を使ってみるのもアリかもしれません。
ただし、値段はそれなりに高いので、自分の喘息がどれくらいの状態かを医師と相談しつつ決めてみると良いでしょう。
吸入薬を購入する際は偽造品に注意
吸入器は国内製・国外製問わず偽造品が出回っています。
あたかも正規品のようなブランド名を語って販売しているケースも多々ありますので、購入時には十分に注意してください。
偽造品は正規品と似ていますが全く異なるものなので、仮に購入しても喘息に対する効果は得られません。
むしろ、偽物としてどのような成分が配合されているかわかりませんので、最悪の場合には人体に悪影響を及ぼす可能性すらあり得ます。
ネット通販で吸入器を購入する際には、楽天やAmazon、個人輸入に限らず100%正規品を取り扱っている販売店を利用するようにしましょう。
喘息に効果的な吸入器の種類や使い方まとめ
- 喘息には吸入器がおすすめなので自分の症状や用途に合った吸入薬を購入しよう
- 吸入器の種類によって使い方の違いや向き不向きがある
- 吸入器を通販で購入する際には偽造品に気を付けて購入する事が大事
喘息の方にとって吸入器は無くてはならない大切なものです。
呼吸が苦しくなった時に何もできない状態が続くと、最悪の場合は死に至るケースもありますので常に対処できる環境を整えておくことが重要です。
「たかが喘息」と侮らないで「喘息は怖い」という考えで日常的にも対策する事を意識しておきましょう。
明日は我が身ではありませんが、吸入器は喘息の辛い症状を手助けしてくれるので、自宅に1つと持ち運びに1つくらいの感覚で常備しておいても良いかもしれませんね!