突然ですが、みなさんは女性向けの避妊薬:ピル(pill)について、効果や副作用などを本当に理解できていますか?
一般的なイメージでは、性行為の前や後にピルを服用することで妊娠を防ぐ避妊の効果が得られる、という感じなのではないかと思いますが、実はピルには避妊以外にも女性に嬉しい効果がたくさん!
女性ならいざという時のために知っておいて損はない効果や副作用ばかりですので、今回はそんな女性用避妊薬のピルについての「案外知られていない意外な効果」を紹介していきます。
女性用避妊薬(ピル)の効果を知ろう!
女性用の経口避妊薬として日本でもおなじみのお薬・ピルですが、実は一口にピルと言っても、その種類は避妊など効果の強さに応じていくつかの分類があるんです。
女性ホルモンの含有量でピルの種類は違う!
- ◆高用量ピル(0.05mgより多い)
- ◆中用量ピル(0.05mgぴったり)
- ◆低用量ピル(0.05mgより少ない)
- ◆超低用量ピル(0.03mgより少ない)
以前は、避妊目的でも卵巣ホルモン・エストロゲンが0.05mg以上含まれている高用量ピル・中用量ピルが多く使用されていたのですが、効果が高いぶん副作用のリスクもとても高いというデメリットがありました。
そういった背景から、女性ホルモンの含有量が少なく副作用の心配がない低用量ピル・超低用量ピルが開発され、避妊目的であってもこちらを服用するのが主流になっています。高用量ピルと比べると女性ホルモン・エストロゲンの含有量は半分くらいしかありませんが、実は避妊するだけならこれでも十分足りるんですよ。
ちなみに、中用量・高用量のピルは今でも普通に処方されていて、低用量ピルで効果がなかった人や更年期障害の治療などに使われています。なお、ピルは英語では以下のように略します。覚えておくと海外に行ったときでも困らない…かも?
◆「combined oral contraceptive pill (COCP) 」=普通のピル
◆「oral contraceptive (OC)」=特に低用量ピル
知ってた…!?避妊薬以外のいろんな効果
さて、女性用のピルには避妊薬としての効果がある…というのは先ほど説明したとおりですが、実はピルには他にも女性に嬉しいさまざまな効果があるんです!
ピルは、女性ホルモンを摂取することで擬似妊娠状態になり卵巣からの排卵を抑えることができるのですが、このときの女性ホルモンの状態をグラフで見るとこんな感じになります。
OC=低用量ピルのこと
出典:OC(低容量ピル)を服用するみなさんへ | 名古屋栄にある婦人科 ともこレディースクリニック ピル処方 中絶相談 | 患者様に寄り添った医療
女性ホルモンを摂取することで脳は「女性ホルモンいっぱい分泌されて足りてるから少し休も~」と作る命令を少なめにして供給量が安定するのですが、これによって生理痛やPMS(生理前症候群)を劇的に改善することができるんです。
もともと、生理痛やPMS(生理前症候群)は女性ホルモンバランスの乱れによって起こるものなので、まさにピルは生理痛にうってつけというわけですね。実は、今ではもう避妊薬ピルを使う人よりも避妊以外の効果を期待して服用している女性の方がはるかに多いんですよ。
避妊以外の効果にどのようなものがあるか、おおまかにまとめてみると下記のような感じになります☆
<避妊薬ピルを使用した避妊以外の効果>
- ◆生理の軽減(生理痛や出血量の軽減)、生理周期の安定、生理を遅らせる、生理前のイライラ軽減
- ◆肌荒れの軽減、ニキビの軽減、体毛が薄くなる
- ◆月経前症候群(イライラ・便秘・下腹痛)、子宮内膜症への効果
- ◆子宮体ガン、卵巣ガンへの後退効果、乳房に発生する良性腫瘍の発症率軽減
もちろん、ピルには避妊の効果を期待する女性も多くいらっしゃるでしょう。ピルは低用量ピルでも正しい使用方法であれば避妊率はほぼ100%と高い効果が証明されているので、どうぞご安心ください。
男性用避妊グッズのコンドームが80%ほどと言われていることを考えると、ピルの効果は抜群と言えますね!望まない妊娠を避けるためには絶対必要なお薬ですので、十分に効果や副作用を理解しておきましょう!!
ちなみに、そんな低用量ピルは「くすりぴあ」でもいろいろな種類のお薬を取り扱っています!いずれも最安値に近いお値段で提供させていただいてますので、ぜひお試しいただければと思います!
ダイアン35は現在世界中で流通している低用量ピルの一つです。この低用量ピルには、有効成分・エチニルエストラジオールが0.035mgと少なめの含有量なので、体格の小さいアジア人でも問題なく服用することができます。このダイアン35は避妊効果の他にも、含有されている男性ホルモンの働きによって、更年期障害の症状を軽くしたりバストアップなどのアンチエイジングにも効果があります。その他にもこの低用量ピルには、ニキビや吹き出物、ムダ毛を軽くするなどの作用も認められています。
トリキュラーは低用量の避妊用ピルで、容量を3段階に分けた三相性タイプであることが最大の特徴です。21日間にて接種する成分量のコントロールを行うことによって、自然のホルモンサイクルに近い形で体をコントロールすることが可能で、体に負担をかけずスムーズにホルモンバランスを安定できるメリットがります。
◆低用量ピルの種類一覧はこちら
ピルを飲むなら知っておくべき副作用
ところで、女性用の避妊薬・ピルには副作用もあると良く聞きますが、これは実際はどうなのでしょうか?
ピルっていうと「副作用が多いんじゃないの?」と思っている女性も多いと思いますが、ピル(避妊薬)は開発されてから数十年の歴史があり、その間の度重なる改善などで副作用もだいぶ薄れてきているのが現状です。特に今では副作用がほとんどない低用量ピルもありますし、副作用が発症するケースは少ないと言えるでしょう。
ホルモン系・疾病に対して影響が出るとの報告もありますが、副作用はタバコを吸う女性や日常的に不健康な生活を送っている女性などによっても副作用の発症例は異なりますし、ピルに含まれている成分量や服用量によっても副作用が異なりますので、一概には言えないものなんですよね。
すべての女性が避妊薬を使用することによって副作用を発症するわけではないですし、副作用があらわれるする可能性も低いです。でもやっぱり自分の体に使うお薬ですから副作用は心配ですよね。なので、避妊薬・ピルの副作用に関する情報を口コミなどで片っ端から調査したものを抜粋してまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m
<ピルを使用して報告された副作用の例>
- ◆体重の増加(肥満・メタボ)、偏頭痛(へんずつう)、吐き気
- ◆肝機能障害、子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)、糖尿病の促進
- ◆血栓症(けっせんしょう)、イライラ、性欲減退、むくみ
- ◆膜炎、嘔吐、長期間服用する事による発がん性
ピル(避妊薬)は服用できないこともあります!
ちなみに、女性用避妊薬のピルは、すべての女性がいつでも服用できるわけではありません。れっきとしたお薬ですから、もちろんご自身の体調や持病なども気にする必要があるんです。
糖尿病患者の方だったり年齢が40歳以上を過ぎている女性、乳がん家系で発症の可能性が高い女性、喫煙者、肥満など、抱えている病気や可能性は人それぞれなので、心配な方も多いでしょう。上記でも説明したとおり、ピルの副作用は少なからずあるものだと認識して使用するのがベストですが、持病を持っている女性は事前に医師に相談するのが最善です。
ここで、ピルを服用しないほうが良い、してはいけない女性のパターンを紹介します。
<ピルを使用できない人>
- ◆ガン患者、又は癌の可能性がある女性(乳癌・子宮内膜癌・子宮頚癌など)
- ◆異常性器出血のある女性、35歳以上の女性でタバコを15本/1日以上吸うことがある女性
- ◆手術前4週以内や手術後2週間以内の女性(産後4週以内の女性も)
- ◆妊娠中や妊娠の可能性がある女性、脳・心臓全般の病気を持っている女性…etc
女性用の避妊薬ピルについてのまとめ。
女性用の避妊薬に関していかがでしたか?副作用は様々ありますが、それ以上にピルの効果には避妊以外にもたくさんあるのがお分かりいただけたと思います。病気を持っている女性は医師に相談してからピルを服用すれば安心ですね。
性行為を楽しんだり、望んでいない妊娠を避けるためにピルの服用は欠かせません!ピルは女性ならではの悩みを解決してくれるお薬ですので、使用方法や用量をしっかり守って服用しましょう♪♪
以上、で女性用の避妊薬に関する副作用や効果のまとめを終わりにします(^^♪ お読みになって頂きありがとうございます!!