不眠症のお悩み改善を目的として症状別の睡眠薬&睡眠導入剤についてまとめてみました。
不眠症。夜になると目が冴えてしまう。疲れていても眠れない。少し眠ってもすぐに目が覚めてしまう。眠った気がしない。現在、多くの方が快適な睡眠を取ることができず毎晩悩まれています。
不眠症状は生活習慣を見直すことである程度は回復することも可能ですが【心理要因】【肉体的要因】【自律神経の乱れ】など不眠の原因がどれにあてはまるかによって治療法も変わってきます。
今回は症状によって変わる効果的な睡眠薬、睡眠導入剤をまとめていきますので現在不眠症状に悩まされている方は是非目を通して頂ければ幸いです。
不眠症改善メニュー
不眠症の原因と種類
【症状と種類】
《症状》なかなか眠りにつけない。(布団に入っても何時間も眠ることができない)
→短時間型、超短時間型の不眠症
《症状》真夜中に何度も目が覚めてしまう。(明け方目が覚めてしまい寝付けない。)
→中時間型の不眠症
《症状》熟睡できず寝ても疲れが取れない。
→超時間型の不眠症
上記を見てお分かりのように症状によって不眠症の種類が分かれていて飲む睡眠薬、睡眠導入剤の種類も変わってくるのです。ちなみに種類によって下記のようにお薬も分かれてきます。
◆超短時間型の睡眠薬(睡眠導入剤)は約3時間から4時間で効果が薄れていきます。
◆短時間作用型の睡眠薬(睡眠導入剤)は約5時間から7時間で効果が薄れていきます。
◆中間作用型の睡眠薬(睡眠導入剤)は約7時間から9時間で効果が薄れていきます。
◆長時間作用型の睡眠薬(睡眠導入剤)は約9時間から12時間で効果が薄れていきます。
治療薬である睡眠薬と睡眠導入剤
では不眠症や睡眠障害の症状に対して絶大な効果を発揮するお薬【睡眠薬】と【睡眠導入剤】ですが呼び方が二通りある理由はいったいなんでしょう。
眠りやすくするという意味では同じ意味合いを持つ場合が強いですが睡眠薬より睡眠導入剤を用いる場合には【眠りやすくする力が睡眠薬より強い】ことを指すそうです。お薬という意味や効用という意味では、ほぼ同じですが効果の強弱によって言い分けられていると思っていてよさそうです。
その睡眠薬(睡眠導入剤)ですが症状によって2種類に分けられます。
【入眠困難タイプ】
寝つきが悪くなかなか眠れないという人に用いられます。
基本的に飲んですぐに効果が出る睡眠薬(睡眠導入剤)を指します。このタイプの症状に悩まされている不眠症の方は超短期型、短期型のお薬を服用して効果を見ていきます。
【中途覚醒タイプ】
夜中や明け方(早朝)に目が覚めてしまう症状の方に対しては効果が長く持続するタイプのお薬を服用して効果を見ていきます。
この睡眠薬(睡眠導入剤)は中、長期型作用の薬を飲むことで不眠症状を緩和、改善させていきます。
主な睡眠薬(睡眠導入剤)
【超短期型】
マイスリー(ゾルピデム酒石酸塩),ハルシオン(トリアゾラム),アモバン(ゾピクロン)
上記は睡眠薬(睡眠導入剤)の中でも聞いたことのある人も多いと思います。超短期型の不眠症に悩まされている方に対してよく処方されるお薬です。服用してからすぐに効能が現れ始めるので入眠困難タイプ、つまり寝つきが悪いなどの不眠症の症状に悩まされている方に効果を発揮します。
【短期型】
デパス(エチゾラム),レンドルミン(ブロチゾラム),リスミー(リルマザホン塩酸塩)
短期型の作用時間の睡眠薬(睡眠導入剤)です。こちらもデパスなど睡眠薬(睡眠導入剤)としてとても有名です。約6時間程は効果があると言われており、こちらも効果が早い入眠困難タイプの不眠症に悩まされている方に処方されるお薬です。
【中・長期型】
エリミン(ニメタゼパム),ロヒプノール(フルニトラゼパム),ドラール(クアゼパム)
こちらは中長期の作用時間型の睡眠薬(睡眠導入剤)です。20時間以上の効果が期待できる為、中途覚醒タイプの不眠症に悩まれている方や寝つきも寝てからも眠りが浅く、寝てもまったく疲れがとれないなどの症状を訴える方などに処方されることがあります。
上記のように不眠症に悩まれている方の症状に合わせて、その症状にあった睡眠薬(睡眠導入剤)を使って不眠症の症状を和らげていきます。
ただし睡眠薬(睡眠導入剤)だけに頼ることなく生活の質自体を改善させていくことによってお薬に頼らずに不眠症を症状を和らげていくこともできるはずですので、睡眠薬(睡眠導入剤)のみに頼るのではなく不眠症の原因をしっかり探り根本の治療も同時に進めていくことで回復を目指すことが大切です。
【睡眠薬(睡眠導入剤)の代表的な副作用】
◆集中力の欠如、身体機能の低下
◆突然の眠気、ふらつき、倦怠感
◆頭痛、手足のしびれ
お薬によって差はあるようですが、上記のような副作用も確認されています。ですが現在処方されている睡眠薬(睡眠導入剤)に関しては以前のお薬と比べて安全性がとても高くなっており処方された病院の医師の指示通りに服用していればまず不安に感じたり心配することはほとんどありません。